いつも早足の僕は
あの人と一緒の散歩道、
そのあまりにもゆっくりな歩みに
時々苛立ったりしていました。
でも最近気が付いたのは、
あの人の速度で肩を並べてゆっくり歩くことで、
今まで見落としていた宝物の
何と多かったことだろうということ。
ゆっくり歩かなければ決して気付くことのない
道端に咲いた小さな花や雨上がりの水滴の輝き、
遠くまで透き通る美しい空。
あの人が見せてくれたものすべてが
僕の大切な宝物になったのでした。
日記