日記

ありきたりすぎて吐き気がするシーン

1、砂浜を二人で走るシーン。
必ずと言っていいほど、男子が女子を追いかけている。
(女子が男子を追いかけたっていいと思うのだが。)
そしてなぜか、追いかける男子は、とてもゆるい速度だ。
(「待てよぉ。」と叫ぶわりには本気で走っておらず、
 体をくねらせながらのゆるい速度だ。)
そして必ずと言っていいほど、
二人ともアハハハと笑いながら走っている。
2、アメリカ映画の、セックス導入シーン。
「もう我慢できない!」とでも言わんばかりに、
唇をむさぼり合いながら乱暴に服を脱がし合う。
(あれでは服が引っ掛かってなかなか脱げないでしょう。
 もっと落ち着いて脱いだほうが早いでしょう。)
服を脱がし合っている時に、必ずと言っていいほど、
戸棚や冷蔵庫などに激しくぶつかり、
机の上の本や小物が床に散らばり落ちる。
そして次のシーンは必ずと言っていいほど、
ありきたりなムードミュージックに乗せて裸でうごめく二人。
(背中からのショットが多い。わざとピントをずらして、
 画面全体をぼやけさせることも多い。)
そしてなぜか、翌朝は必ず晴れている。
窓から差し込む白い光。
そして必ずと言っていいほど、
どちらか一人がベットからいなくなっている。
3、アメリカ映画の、カーチェイスシーン。
必ずと言っていいほど、車がオープンカフェに突っ込む。
(なぜか必ずオープンカフェだ。)
にもかかわらず、その暴走車に轢かれる人は一人もおらず、
必ずと言っていいほど、瞬間的に脇によけて助かる。
どのシーンもありきたりすぎて、感動とは違う鳥肌が立ちます。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。