日記

いのちのシンフォニー

昨日は、歌手イザナギTaROさんのレコーディングがありました。
TaROさんは実声(テノール)と裏声(カウンタ-テナー)の
ふたつの声を自由自在に使い分けることのできる
とても稀有な歌い手さんです。

カウンターテナーは簡単に言えば男性が女性の声域を歌う技術
ですが、その声はそっくりそのまま女性の声なのではなく、
男性的なニュアンスもほんのりと香るため、とても中性的で、
この世のものとは思えない不思議な美しさがあります。
古来より多くの人を魅了してきた歌声です。

TaROさんとは前作『美しの国』という曲で出逢い、
昨日は新曲を2曲録音したのですが、
TaROさんのおおらかさ、清らかさ、深い人間愛に満ち溢れた
とても良いテイクを録ることができて満足しています。

今、仕上げの段階に入っておりまして、
もう間もなく皆様にお聴かせできることと思います。

『いのちのシンフォニー』という壮大でドラマチックな音楽と、
『慈しみのアリア』という静かで美しい心の音楽です。

一刻も早く皆様にお聴かせしたい2曲に完成いたしました。
どうぞお楽しみにしていただければ幸いです。

TaROさんは先日まで大旅行をされていまして、
シルクロードの地からお菓子を買ってきてくれました。

「Harem’s Delight(ハーレムの悦び)」という
何とも妖艶でワクワクする品名が書かれた箱には、
ロクムというお菓子がいっぱい詰まっていました。

ロクムというのはトルコの伝統菓子で、
日本の「ゆべし」に似ています。

異国のハーレムではこのようなお菓子を味わいながら
めくるめく快楽と嫉妬、愛と憎悪に身を委ねていたのでしょう。

僕もおみやげにいただいたロクムを味わいながら、
めくるめく快楽と嫉妬、愛と憎悪に身を委ねながら、
昨日収録したテイクを聴き直したいと思います。

TaROさん、ありがとうございました。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。