日記

お客さんが正しい

仕事をする上では、どんな時でもお客さんが正しいものです。

「それはちょっとおかしい」

と思うようなことであっても、お客さんが欲するのであれば、
その通りにして差し上げなければいけません。

僕がやっている音楽制作という掴みどころのない仕事でも、
お客さんが欲した無理難題や、通常はありえない表現方法に
嫌々ながら応じてみたら、意外なことに、
これまで無かった素敵な作品が出来ることがありました。

作家というものは過去にとらわれず自由に表現できるように
見えていながら実は、既成概念に縛られてしまっているものだな
と反省したものです。

仕事においてなぜお客さんが正しいかと言いますと、
それは、お客さんが用意したお金で仕事が成されるからです。
お客さんの要求を無視して自分で好きにやりたいのであれば、
自分が用意したお金でやると良いでしょう。

しかしながら、すべてのお客さんがいつも正しいことを
言うわけではありませんね。

取り決めにないことを要求してきたり、極端に値切ってきたり、
仕事を良い方向に持っていく目的から逸れた部分で
理不尽なことを言ってきたりする人もいます。

ここで大切なのは、

「お客さんと、仕事をする側は、契約上は対等である」

ということです。

仕事をする側は「施し」を受けているのではなく、
「お金」と「労働価値」を交換しているのです。

お金を払うお客さんは、
仕事の内容に対して意見を言う権利を持っています。

同時に、仕事をする側は、
「お客さんを選択する権利」を持っています。

つまり、依頼を断ることができるのです。

そしてひとたび、依頼を引き受けた以上、契約の範囲内において
お客さんの要求に従順にならなければいけません。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。