「生みの苦しみ」
という言い方がありますが、自分が好きで何かを作っている場合
でも、苦しみが伴わなければ大したものはできないでしょう。
「仕事は、お客さんの苦しみを肩代わりすること」
という風に考えるようになりました。
そのことは以前このブログでも書いたと記憶しています。
つまり、仕事の施行者が苦しみを感じないようであれば、
お客さんのためにはなっておらず、「仕事」と言って良いか
あやしいものです。
危険の多い困難なことや面倒な作業を、額に汗しながら誰かの
代わりにやること、それが仕事というものでしょう。
音楽を作って楽しいとか、演奏していて気持ちが良いとか、
そんな感覚だけだとしたらそれは仕事ではなくて趣味です。
音楽を作るにしても演奏をするにしても、今よりも次、もっと
良いものを生み出そうとすると、そこには苦しみが付いてまわる
もので、それから逃げていたのでは仕事とは言えませんね。
会社の仕事だけはなく、家の掃除などでも同じです。
今自分がやっていることを
「ちゃんと苦しむことができている」
でしょうか。
苦しみがあるかどうかが、自分がちゃんと仕事をしているか
どうかの手がかりとなるでしょう。
面倒くさい、やりたくない、難しい、怖い、不安を感じている、
逃げたい、後回しにしたい、責任を負いたくない、
そんな感情を乗り越えて、苦しみを受け入れて行動する時、
仕事をしていると胸を張って良いのだと思います。