日記

お茶は最後の一滴まで

以前テレビで、お茶の達人が登場し、
お茶を美味しく淹れる方法を紹介していました。

茶葉の量やお湯の温度、お湯の注ぎ方など
様々なポイントがある中で、一番最後に、

「急須からお茶碗に注ぐ時には、最後の一滴まで」

とおっしゃっていて、その言葉が強く心に残ったものです。

急須の中の最後の一滴は、お茶の成分や濃く抽出されている
という物理的な要因もあるのかもしれませんが、そんなことより

「丁寧な心遣いが入り込む」

ということなのだと思います。

慌ただしい生活をしていると、急須からものすごい勢いで注ぎ、
酷い時には最後のほうで乱暴に振るったりして
雫を無理矢理落とそうとしたりしますね。

そうやって淹れたお茶は、「粗暴な味」になるのです。

ゆっくりと心を込めて注ぎ、最後の一滴に至るまで
自然な時の流れに沿ってゆっくり落とすと、
「丁寧な味」になるから不思議ですね。

自分で淹れて飲む場合は、自らがそうやって淹れたのですから、
そのことが心理的に良く作用して味も良く感じられますし、
他人に淹れてあげる場合でも、その工程は分からないはずなのに
ちゃんと心が伝わって美味しく感じられるから不思議です。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。