まったく同じことでも、やる人によって結果が異なるのは
とても不思議なことです。
行動を全く揃えたとしても、結果が大きく違ってくるのは
なぜでしょうか。
それはきっと他の部分の能力が違うためだと思うのです。
たとえば、ある仕事をするのに、Aという能力が必要だとします。
Aという能力を持っている二人の人間がこの仕事をします。
この仕事をするにはAという能力だけで十分ですので、
二人とも仕事を完璧に完成させることができました。
ところが、二人が完成させた品物をよく観察してみると、
その二つは似ても似つかぬものになっているのです。
それは、一人はAという能力の他にBという能力を持っていて、
もう一人はAという能力のみ、もしくは、Cという能力を持って
いたため、それが原因で相違が発生したと考えられます。
つまり、仕事のスキルというものは、そのもの、そのことだけが
影響するのではなく、それ以外の能力、一見するとその仕事を
するのにまったく関係ないような能力も作用するのです。
それは、その人だけの「味」と呼ばれるものになります。
水の中/作曲:山谷 知明