日記

その人の欠点を愛する人

誰でも経験があることだと思いますが、「変わりたい」と思って
努力して、ずいぶん時間がかかったけれどようやく変わることが
できたと思ったけれど、結局は何も変わっていなかった
ということがよくあります。

その「変われなかった部分」によって、
周囲に悲劇を与えることもあり、

「やはりあいつはロクでなしだった」

と言われるのがおちなのですが、その「変われなかった部分」を
意外にも愛している少数の人がいるということがあります。

自分は欠点だと考えているところが、ある人にとっては
長所とは言えないまでも「愛すべきポイント」である
ということが起こり得るのです。

もしも「変わりたい」と思って努力した部分を目的通りに
完全に変えることができたとしたらどうでしょう。

本人は自分の壁を乗り越えられたことに満足するでしょう。

悲劇のとばっちりを受けることがなくなった周囲の大勢の人にも
賞賛されるでしょう。

しかし、その人のそういう部分が好きだった少数の人からは、

「あの人はつまらなくなった」

「何だか寂しい」

と思われるに違いありません。

そして恐るべきことに、その人のことを深く愛し、人生が濃密に
関わり合う人は、そのごく少数の人の中にいるものです。

自分の欠点を克服し、更なる成長を求めるのは人間として
正しい行動であり、誰もが当然求めるものです。

しかしその反面、そういう部分を好きでいてくれた

「その人のことを本当に愛してくれる人」

の存在も忘れてはいけないでしょう。

今日の音楽

夜明け/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。