日記

どうぞ悪夢を

古本屋で手に入れた「夢の辞典」という奇書は、
見た夢の内容によって今の心理状態や未来が分かるように
なっていて、それをパラパラとめくって全体を眺めますと、
どうやら悪い夢を見たほうが現実は良く、
良い夢を見たら逆に現実では注意が必要である、
という流れを感じることができます。

たとえば、夢にお墓が出てくると何となく不快なものですが、
この辞典によるとそれは「お金が入るサインである」ということ
ですし、「自分のお葬式の夢」という何とも恐ろしく不気味な
夢を見たらそれは、「新しく素敵なことが起こるしるしである」
ということのようです。

「どうぞ素敵な夢を見てください。」

などと安易に言ってしまう僕ですが、この辞典に従いますと、
その人に不運が訪れるように願っていることになりますので、
今後は

「どうぞ悪夢を見てください。」

と言わなければいけなくなってしまいました。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。