日記

なかなか手に入らない感

最近、男の子の元気がすっかりなくなってしまったように
感じます。(特に日本の男の子たち。)

この不安定な社会情勢ですから、思い切った生き方ができず、
小さくまとまって籠ってしまう気持ちも分かりますが、
こんな時代だからこそ、大きなことをやってやろうという野望を
抱くことが男子にとっては必要だと思っています。

今は身のまわりに必要なものが何でもありますから、
何かを得たいという欲望も枯渇しています。
結婚などしなくても、コンビニなどのおかげでいつでも
美味しいものが食べられますし、
洗濯も掃除も男でも簡単にできます。
家庭的な安らぎよりも趣味でつながった友人同士といるほうが
心地良いですし、エロスでさえ手軽に手に入れられる時代です。
セックスは面倒くさいという男子大学生が増加していると聞いて
とうとうここまで来てしまったかと愕然としたものです。

かたや女子のほうも「女子会」や「おひとりさま」などのブーム
(メディアが大衆を扇動誘導しているだけですが。)により、
女の子だけでこじんまりとまとまって過ごすようになりました。

社会が豊かになった結果、男は女を求めなくなり、
女は男を必要としなくなってしまいました。

人間は「無いものねだり」の生き物ですので、
何もかもが与えられた社会では、ぬるま湯に浸かったような
状態に陥り、生きる輝きがなくなるのも当然のことですね。

エルメスが年間に生産する商品の数を限定しているために、
数年待ちの注文がたくさん入っているということが話題になり、
それは「出し惜しみ戦略」と呼ばれています。

手に入らないと分かれば、
無我夢中でがんばってしまうのが人間というものです。

男も女ももっと「出し惜しみ」をして、
「なかなか手に入らない感」を演出してみてはいかがでしょう。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。