日記

もしもあの話を聞かなかったなら

多くの人が

「そのことについてすべて知りたい」

「何か情報が入ったらすぐに教えて」

というようなことに対して、僕の知っているある人は、

「そのことについてはなるべく聞きたくない」

「何か情報が入っても僕には絶対教えないで」

と言います。

そのある人は、人間の心は揺れ動きやすいものであり、
そのことによって行動が良くない方向へ向かってしまうことを
よく知っているため、このような制止をするのです。

現代は、インターネットの発達によって情報が溢れています。
知りたいと思ったら、大概の情報は瞬時に得ることができます。
そして、それが良いことのように言われる傾向がありますが
果たしてそうでしょうか。

もちろん、得ることで有益な情報もたくさんあるでしょう。
しかし、得ることで無益どころか有害になる情報もたくさんある
(むしろこっちのほうが多い)ことに、
もっと目を向けてみても良いのではないかと思います。

人間の心は、弱くて不安定なものです。

毎日繰り広げられるたくさんの不運・不幸が、

「もしも、あの話を耳にしなかったなら、
 こんなことは起こらなかった」

ということが意外にたくさんあるのではないのでしょうか。

「知らぬが仏」

という言葉は、まさにこのインターネット社会において、
自らの行動を安定させるために必要なことだと思います。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。