「やられたらやりかえせ」
思いがけない攻撃を受けた時には、
誰でもこんな気持ちを抱きますが、本当は、
「やりかえさない」
のが一番良いのです。
しかし、人間は機械ではないのですから、やられたままでは
気持ちは収まりませんし、そのストレスをそのまま呑み込むのは、
健康上良くありません。
そこで、
「じっくり時間をかけて復讐する」
ということを肝に銘じてみましょう。
さらに、直接的にではなく、
「間接的に復讐する」
と考えてみましょう。
そうすると自ずから、自分磨きに精を入れ、相手よりも上の人間
になることを目指さなければいけないことに気が付くでしょう。
相手よりも上の人間になることができたら、いつかその相手は
仕事やプライベートで困った時にあなたに相談してくるでしょう。
不思議なことに、むかし攻撃してきた人ほど、自分が困ったり、
弱い立場に置かれると、むかし攻撃をした相手に対して助けを求
めてくる傾向があります。
そんな時にはどうしたら良いでしょうか。
むかしの仇討をするために、きっぱり拒絶するべきでしょうか。
多くの人はそうしてしまうでしょう。
過去の怨念をそこで晴らそうとするからです。
しかし、そこでもしも本当に人間的に向上しているなら、
相手に助けの手を差し伸べることができるでしょう。
しかも、何のストレスも感じずに、
自然にそういうことができるのです。
その時には、その人から受けた攻撃に対するストレスは、
跡形もなく消え去っているでしょう。
蜃気楼/作曲:山谷 知明