日記

わたしのお母さんになってください

たとえば、夫婦はどこまでいっても他人ですが、
我が子は血がつながっているわけですから他人とは言えません。

親子の関係だけではなく、兄弟や親せきなど、
血のつながりは否応なく人を結束させる魔法(呪い)です。

それは、自分の意思とはまったく関係なく、
この世に生まれ落ちた時にすべて決まっています。
自分にとって一番濃厚な人間関係が、
誕生の瞬間にすべて決定してしまうということになりますね。

しかしもっと自由に、自分が心から尊敬する人や好きな人を
親や兄弟のように(むしろそれ以上に)思うことだって
きっとあるはずです。

血のつながりによる先入観、思い込み、心の束縛、呪いから
自由になって、自らの意思で親や兄弟を選ぶことができると
したらどうでしょう。

結婚して苗字が変わるのと同じように、たとえば20歳になったら
自分の父親、母親、兄弟を選んで役所に届けるという制度が
あったらどうでしょう。

20歳になったらもう親による動物的な保護からは離れる時期です
ので、今一度自分の意思で両親を決めるのです。

きっと多くの人が今まで育ててくれた両親を選ぶと思いますが、
そうでない人だっているはずですし、それで良いでしょう。

血のつながりのない人が、

「わたしのお父さんになってください。」

「僕のお姉さんになってください。」

と言う時、それはこの世の中のどんな愛の言葉よりも強い想いが
込められているでしょう。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。