日記

キンモクセイと孤独感

キンモクセイの良い香りがしてきました。

キンモクセイの香りを感じると僕は、過去の良くない思い出や
切ない思い出、苦しかった思い出が胸によみがえります。

そして不思議なことに、これは僕だけのことではなくて、
実に多くの人から同じような感想を聞きます。

秋というこの季節の感傷性もあるとは思いますが、この香りが、
明るくて嬉しい思い出よりもむしろ切ない思い出(特に恋の)を
喚起させることが多いのはおもしろいですね。

これから灰色の冬がやってくることへの動物的な孤独感も
その一因となっているのかもしれません。

切ない想いに胸はいっぱいになりますが、
キンモクセイの香りはとても良い香りです。

人間は誰もが心の奥底で、切ない気持ちを本能的に求めている
ものですので、そのきっかけとなる香りを好むのでしょうね。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。