日記

スピーカーを通して聞く音楽は生き物

生活スタイルが変わり、音楽をスピーカーではなくヘッドホンで
聞くことのほうが多い時代になりました。

ここ最近は、スピーカーを通して音楽を聞いていないという方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

空間が密閉され、音が鼓膜にストレートに届きやすいヘッドホン
を使うと、音楽の細部まで聞き取ることができます。
しかし耳の健康には良くないと言われています。

スピーカーを使うと、音が空間全体に散らばるため、
耳の健康への影響を心配する必要はあまりありませんが、
小さな音を聞き逃してしまう場合がありますし、
スピーカーが設置されているその場から動くことはできません。

どちらも一長一短ですね。

僕はヘッドホンではなくスピーカーを通して聞くことが多い
のですが、同じボリュームに設定していても、朝と夜、または
湿度の高い日と低い日などで聞こえ方がまったく違うのは
おもしろいと思っています。

「スピーカーを通して聞く音楽は生き物である」

という感じがしています。

また、人間は、音を耳だけで聞いているのではありません。

人間の身体の大部分は水でできていますので、
身体に届いた音の波が、身体中の水分子を振動させます。
それが、音楽を聞く心地良さにつながっていることは、
もはや科学的にも証明されています。
(植物にモーツァルトを聞かせて成長を促す、という話があり
ますが、あれもこのことが理由ではないでしょうか。)

音楽を「聞く」のではなく「体験する」というのに近いですね。

ヘッドホンで音楽を聞くと、音の波は耳だけに届きますので、
このような楽しみ方をすることはなかなかできません。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。