日記

スープの魔法

ある日本映画の中で、凍えるような夜に訪れた家で
あったかい味噌汁をご馳走になっていたら、
その味噌汁の中にぽとりぽとりと水滴が落ちるのに気付き、
それは知らず知らずのうちに流れ出ていた自分の涙だった、
というエピソードがあります。

また、外国の寒い地方を舞台にした小説の中に、
美しい湯気がたちのぼるスープを見つめていたら、
胸がいっぱいになって涙が溢れてきたという場面がありました。

あったかいスープには、他の食べ物よりも、
それを作った人の愛が分かりやすく込められて、
それを味わう人の心に届くのでしょうね。

僕の思い出に残っているスープは、
お母さんが留守の時にお父さんがこしらえてくれた味噌汁です。
大きく切ったネギが無造作に入っていて、
濃い味噌の味がネギに絡まってそれはそれは美味しかったです。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。