日記

セクシーなシワ

先日NHKで、若返りの手術を受けているアメリカ人富裕層のこと
を放送していましたが、そのビフォア&アフターの写真を見ても
僕にはどうしてもビフォア(手術前)の写真のほうが
美しく見えてしまいました。

最初、写真を間違って逆に使ってしまったのではないかと
思ってしまったくらい、どこをどう見てもビフォアのほうが
魅力的な女性に見えたのです。

雑誌やテレビでよく目にする美容系のビフォア&アフターでも
同じように感じることが多いです。

アフター(手術後)の写真は、確かにシワなどが消えている
のですが、それが逆に「美しさ」を損なっているのではないかと
思うようになりました。

つまり、年齢に相応して、シワやクスミがあるからこそ、
「美しい」と感じられるのではないかと思うのです。

シワを美容整形によって強引に取り除いたりしたら
何となく「不自然さ」を感じてしまう顔立ちになってしまい、
その「不自然さ」は見る人の心のどこかにいつも引っかかって、
「違和感」としてとらえられてしまいます。
その違和感はやがて「美しくない」ということに結びつきます。

「シワがないから美しい」のではなく、
「シワがないから美しくない」と感じてしまうのです。

シワは年相応にあったほうがむしろセクシーです。

しかし、たとえば自らの感情をしっかりと表現し、
笑う時も泣く時もいつも豊かな表情をすることができる人は、
年を取ってもシワが少ないものですが、これは手術によって
シワを取り除くのとは違って美しいです。
それはとても自然であるからです。
不自然さや違和感がまったくないためですね。

つまり、最高のアンチエイジングとは、
自らの心をしっかり動かし、豊かな表情をして生きることです。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。