感動というものがどのようにして生まれるのかを考えてみますと
それは「真剣さ、一生懸命さ」ということと
無関係ではないことに気が付きます。
真剣な眼差しで何かに一生懸命になっている人の姿は、
それだけで人の心に感動をもたらしてくれますし、
音楽や映画などの作品においても、それを作った人の
熱の入れよう、一生懸命さが驚くほど作品に反映されます。
もちろん技術によって感動の仕掛けをすることもできますが、
それは真の意味で人の心を突き動かすものにはなりません。
メッキが剥がれるようにすぐにバレて白けてしまうか、
時の流れによって風化してしまいます。
プロが作った作品よりも素人の作品のほうが
感動することがよくありますね。
あれはその作品に込められた「一生懸命さ」が、
見る(聞く)人の心に伝わるからでしょう。
何かものを作ろうとする人は、テクニック云々の前に、
まずとにかく今自分にでき得る最大限の力で、
一生懸命取り組むことが大前提として必要になります。