日記

世界中の人すべてが作曲家

作曲家の仕事は、良い「楽譜」と良い「音源」を作ることである
と言えるでしょう。

もちろん、良い「音楽」を作ることは大前提としてありますが、
それだけでは、脳内空想の域を脱することはできず、
仕事として成立しません。

仕事というのは、「自分以外の誰かの満足」のために行うもの
ですので、脳内空想を具体的な形にする必要があるのです。
その具体的な形というのが音楽の場合は、楽譜と音源です。

楽譜は、音楽が紙に印刷されて、もしくはPDFなどのデータで
お客さんに供給されます。

音源は、音楽がCDなどの物体メディアで、もしくはMP3などの
データでお客さんに供給されます。

また、生演奏によって提供される音楽は、「生演奏」という
メディアを使った音源の供給であると言えるでしょう。

つまり、作曲を仕事にしようと思ったら、音楽を空想すること
ではなく、楽譜と音源を作る技術の研鑽に、心血を注がなければ
いけません。

ほんとうは、世界中の人すべてが作曲家です。
「音楽を空想する」という意味においては。

散歩している時、日常のふとした瞬間に、今まで聞いたことの
ない旋律が頭の中に鳴り響くことが誰でもあるものです。
無意識のうちにそういうことが起き、それを忘れてしまいます
ので、多くの人は自分が作曲をしていることに気が付きません。

しかし、その一瞬浮かんで消えようとする音楽をつかまえて、
楽譜や音源にするには、職人としての訓練が必要になります。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。