人間の「予想」というものは、当たるよりも外れることのほうが
多く、しかも困ったことに、良い予想ほど外れ、たまに当たると
しても、それは悪い予想であることが多いものです。
予知能力者というのは現代においては、エンテーティナーとして
の役割のほうが大きく、誰も未来をピタリと言い当てることは
できないものですが、現実に滲み出た兆候を観察することで、
未来に起こることをある程度予想することができます。
「これから起こること」
の兆候(しるし)は、少し前の現実ににじみ出てきます。
今、目の前で起こっていることを深く観察することによって
それを感じることができます。
「予感」
と呼ばれるものは、超能力でも何でもなく、誰でも、
現実を深く観察することによって得ることができるのです。
しかし、ただぼんやりと何気なく過ごしていたのでは、
それに気付くことはできません。
また、
「そうならなければいいな」
と思っていると、自分自身で心の中にブロックを作ってしまい、
現実が発しているサインが見えなくなってしまいます。
前方にばかり注意していて、横から迫る危険に気が付かず・・・
ということがよくありますが、あれに似ていますね。
実際に兆候が発せられているのに、まるで見えないのです。
曇りのない素直な心で、目の前の現実を観察するところから
すべては始まるでしょう。
サイン/作曲:山谷 知明