自分が構想(妄想)しているものがあって、
それを実現しようと思った時に、それは音楽でも映像でも
イベントなどでも何でも良いのですが、
自分一人でやるよりも誰かとやったほうが良いものです。
それは、自分にはできないところを誰かに助けてもらうという
ことではなく、自分以外の誰かのニュアンスが混じったほうが
創造物に深みと広さが出るからです。
どんなことでも本気でがんばれば自分一人でできるでしょう。
時には人に頼むよりも自分でやってしまったほうが早いし、
楽だということもあるでしょう。
しかし、
「創造物に自分以外の誰かの香りを付け加える」
という大きな価値をもたせるために、自分にできることであって
も自分ではやらないようにする勇気が必要ですね。
もちろん、どんなことでもそうですが、この場合も、
その期待の多くは裏切られます。
思ったようなものに仕上がらず、結局は
「自分でやったほうが良かった」
と思うこともあります。
しかし、相手を信じて思い切って任せてみることで、
自分一人では到底不可能なものが出来上がる可能性があります。
作品やプロジェクトを企画する人間は、その可能性に賭けるのが
仕事のひとつであると言えるでしょう。