日記

人生とミニマルミュージック

「何かおもしろいことないかな。」

そんな風に考えながら日々を生きているわけですが、
おもしろいことというのはそうそうあるものではありません。

毎日同じ時間に起きて、同じようなものを食べ、
同じ道を通って仕事に出かけ、同じように疲労して帰宅します。

「毎日毎日同じことの繰り返しで、
 生きてる気がしないんだよ!」

と絶叫するネプチューンの原田さんが印象的な
『笑う犬の生活』という番組の中のコントがありましたが、
あの心情には多くの人が共感することでしょう。

同じことの繰り返しにはうんざりしてしまいますが、
実はとても大切なことですね。

毎日の同じ行動の積み重ねが、少しずつ変化を発生させ、
突如として人生に大きな「おもしろいこと」を出現させます。

ミニマルミュージックという現代音楽のジャンルがありまして、
これは同じ短い旋律を延々と繰り返すだけの音楽なのですが、
最初は規則正しく奏でられていた旋律が、
何せ生身の人間が演奏するものですから、少しずつずれたり、
思わぬトラブルが生じて予想外の展開を見せたりします。
そんな、「繰り返しの中から生まれる微妙なずれの美しさ」を
楽しむミニマルミュージックは、まさに人生とそっくりです。

毎日やることを毎日しっかりやる。

その小さな積み重ねが大きな変化を生み出していくのですね。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。