日記

仕事しているポーズ

多くの時間を浪費して仕事をしている人よりも、
同じ仕事量を短時間で集中してこなしている人のほうが、
評価されないのはなぜだろう。
時間をかければかけるほど、
「よく仕事をしている」というのだろうか?
忙しい忙しいと文句を撒き散らしながら
ひとつの仕事をさも大事そうに抱えて離さない人を
僕は知っている。
それは単なる安っぽいポーズである。
仕事というのは、集中力の勝負なのだ。
体力と脳力を一点に集中させて、驚くべき短時間で仕上げる。
「魂の爆発」とでも言うような全身の力で
ひとつひとつの仕事に立ち向かわなければ全く意味がない。
そこには精神的体力的な極度の疲労がつきものなのに、
それを見て人は「こんな短い時間でやっちゃうなんて
ずいぶん楽な仕事なんだなあ。」と言う。
「毎日早く帰れるのは、仕事が楽だからに違いない」と言う。
評価されるのは、
やり遂げた仕事の質やスピードによってではなく、
「いかに大変そうに見える演技ができたか」によってのほうが
大きいというのは、何とも切ない話である。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。