日記

仕事と後悔と罪と罰について

人間は時間の経過と共に変化する(良くも悪くも)ものですので
それに伴って仕事の質も変わってくるのは当然のことです。

機械やパソコンならいつでも(いつまでたっても)同じものを
いくらでも量産できますが、人間の手が入り込む仕事は、
同じものは二度と作れません。

ですので、よく問題となるのが、

「過去に作ったものを、時間が経ってから見返した時に
 恥ずかしさと悔いを感じる」

ということです。

作曲家仲間や演奏家の方からよく相談を受けるのですが、
そんな時に僕は

「作った時に全力を注いだなら、気にしないでください」

と答えています。

その仕事を手掛ける時に、やってやってやり尽くして、
もうこれ以上はできないというところからあと一回だけ、
最後の留めをさすようにもう一度だけやって・・・
そのようにして心血を注いでやったという自負があるのなら、
それは、未来において稚拙に感じたとしても、
何ら恥じることはないのです。

むしろ、心血を注いで仕事をしなかった場合には、
それがまだ時間の洗礼を受けていない新しいものであっても、
さらには、現在において高い評価を得ていたとしても、
恥じなければいけないでしょう。

仕事に対して誠実でなかった自分は、他の誰でもなく、
自分自身がよく知っているはずだからです。

ドストエフスキーの『罪と罰』のテーマでもありますが、

「良くないことをしたら、誰によって罰せられるか?
 それは自分自身によってである。
 自分が自分に罰をくだすのだ」

ということになります。

真面目に仕事をしなかった罰は、とても苦しくて残酷な罰として
自分の身に降りかかってくるということを肝に銘じて
日々仕事に取り組もうではありませんか。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。