「仕事の能力を上げたい」
と思っている人がいましたら、まずは自分の身のまわりが
きれいかどうかを確認してみると良いでしょう。
お部屋が掃除されていてきれいかどうか、ということよりも、
いつも使う仕事の道具がきれいに整っているかどうかを見ます。
もちろん、部屋にひとかけらのほこりがないということは
特にサービス業などにおいては大切な基本ですが、
お客さんに見えないところにある仕事道具などが、
使いやすく整理整頓されているかもとても重要です。
パソコンを使って仕事をすることが多いという人は、
デスクトップを見てみてください。
必要のないアイコンが置かれてはいないでしょうか。
ファイルやフォルダにはちゃんと名前が付けられていて、
中身が把握できているでしょうか。
(新規作成した時の「新しいフォルダー」などという名前のまま
などはもってのほかです。)
ファイルやフォルダをいちいち開いてみなければ、
中に何があるのか分からないようでは、仕事上良くありません。
また、ファイルやフォルダは見えないところで日時管理されて
いますが、見た目にすぐ分かるようにするととても便利です。
たとえば、
クライアント名_作品のタイトル_日付
などというように、ファイル名の後ろに日付を記入することで、
いつ作ったファイルなのかすぐに把握することができます。
日付は、
2014年11月19日 → 20141119
などというように数値の羅列で打ち込んでおくと良いでしょう。
パソコン以外の道具も、整理整頓されてあるでしょうか。
特によく使うものは、椅子に座った状態ですぐに手が届くところ
に置かなければいけません。
身をかがめたり伸びをしたりしなければ届かなかったり、
ましてや立ち上がらなければ手にできないようではいけません。
楽天の社長である三木谷さんは、
「汚いお店は、売上が悪い。」
と言いましたし、優れた工芸品を作る芸術家は、
作品を作るのと同じくらいの時間と精神力で、
道具を磨いたり整えたりします。
腕の良い演奏家や役者さんほど、本番の何時間も前に
会場に入って、リハーサル(本番のための心の整理整頓)に
力を注ぎます。
仕事の能力というのは、仕事をする環境を整える能力である
と言えるでしょう。