日記

休むと逆に疲れます

「働き者」という言葉が大好きで、
一生涯「働き者」であり続けたいといつも思っています。

僕は寂しいことに特に夢中になれる趣味を持っていません。
「好きなこと」はありますが、どうしてもそれを
心の慰めとすることができないのです。
ついつい技術的な研鑽にばかり意識が集中してしまったり、
楽しむということができません。

「余暇」というものにもまるで魅力を感じることができず、
休んでいるとそわそわと落ち着かず、逆に疲れ果ててしまう
という変なことになります。

たとえば、気晴らしのためにどこかに出かけたとします。
ほんの30分は清々しい気持ちになれますが、
次第に憂鬱になって心が重苦しくなってきます。
そして、今やっている仕事のことがふと頭に浮かんで、
見るもの聞くものすべてがそこに結び付いてしまいます。

そういう意味では、仕事が僕の趣味であり、
仕事が僕の余暇や遊びであると言えるかもしれません。

それでは、仕事の何が好きなのかと言いますと、
「緊張感」であると自分では思っています。

良い仕事をしたい。しかし今の自分にできるだろうか。
何としてでも締め切りまでに良い仕事をしなければいけない。
仕事が進まなくても時間だけはどんどん過ぎていく。
じっとしている暇はない。今すぐ手を動かさなければ。
しかし、焦ってはいけない。焦る気持ちは失敗の根本要因だ。
焦る自分を抑えて、意識的に、静かな心を取り戻そう。
自分の手綱を握っているのは自分自身だ。
今ふと新しい発想が見え隠れした。
それを何としてでもこの手に捕まえたい。
しかし霧を掴むようにそれは指の間をすり抜けていく。
こぼさないように慎重に掴まなければいけない。
脆くも壊れてしまうので、強く握り過ぎてもいけない。
前の仕事よりも少しでも上手にできなければ意味がない。
しかし進歩はほんの少しであっても良い。
ほんの少し、半歩だけでも前に進めればこの仕事は成功だ。

・・・などというようなことが延々と心を支配し、
シマウマを狙うライオンのような緊張状態が続くのです。

人は仕事をする時に多かれ少なかれそのような心境になると
思いますが、そのことを過剰なストレスと感じて病気に
なってしまう人もいますし、僕のようにその状態を
心地良く感じる変態もいるということです。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。