日記

依頼人は他人か自分か

創作家がものを作る時には、そこには必ず依頼人がいます。

依頼人には2種類しかなく、
それは「他人」か「自分」かのどちらかですね。

依頼人が「他人」の場合、その相手の希望を聞きながら、
コミュニケーションの中で作品を作ることができます。

しかし、誰からも頼まれずに自分の思うがままに作る時、
依頼人は「自分」となりますので、他者とのコミュニケーション
はなく、とても孤独な作業となるでしょう。

「ここをこうしよう」

「いや、それはしなくていいんじゃないか」

などといった終わりのない問答を自分自身の中ですることに
なりますから、多重人格のような不思議な感覚になったり、

「これでよしとしようじゃないか」

などという甘えと常に格闘し続けなければいけません。

「これで完成だ」

と作品に終止符を打つ最終判断の厳しさと責任も
すべて自分自身が負うことになります。

「自分の好きにやれるほうが良いのではないか」

と思われるかもしれませんが、依頼人が「自分」である時の
ほうが、仕事の難易度は大きいと思います。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。