日記

制限があるほうが自由になれる

人は自由というものに憧れますが、
自由ほど扱いの難しいものはこの世にはありません。

何でも好きにしていいよと言われれば、何をすれば良いのか
分からなくなって何もできなくなってしまいますし、
何かを選ぶ時に、あまりにもたくさんの選択肢の中からだと、
かえって何も選べなくなってしまいます。

自由はとても素晴らしいものですが、それは逆の視点から見れば
「外敵から守ってくれる壁さえない」ということになります。
自由の中に置かれた多くの人が破滅への道を歩むのも
当然のことだと言えるでしょう。

このように、自由を与えられると、
人はかえって不自由になってしまいます。
逆に、制限(不自由)を与えると、
人間はたちまち活力に満ち溢れて活発に行動を始めます。

たとえば、iPhoneという製品があります。
これは、カメラと簡単なマイク、お世辞にも高音質とは言えない
チープなスピーカー、ヘッドホン端子が付いた電話機ですが、
これらの限られた機能を、斬新なアイディアで使い倒す
様々なアプリが開発されています。

また、すべてのアプリが角丸の正方形のアイコンに統一され、
例外は一切ありません。
コンピューターの中のことですから、もっと自由に、
様々な形のアイコンを配置することも可能ですが、それをせず、
「角丸の正方形」というフォーマットに制限しています。

その制限の中で魅力的なデザインと色彩のアイコンを作り、
与えられた機能を様々に駆使して便利なアプリを作るというのが
開発者たちが「自由」を発揮するための起爆剤になっています。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。