日記

創作に値段を付ける

創作に価格を付けるのはとても難しいものです。

たとえば、僕がやっている「作曲」というサービスですが、
仮に「5分の音楽でいくら」と値段を付けたとしましょう。

5分と一口に言っても、それがフルオーケストラの音楽なのか、
ピアノソロの音楽なのかによって労力が違ってきますし、
楽譜を納品するだけで良いのか、それとも奏者を集めて録音し、
再生機器で聴くことのできる音源にして納品するのかによっても
コストが大幅に違ってきます。

売り手と買い手が折衝して値段を決める「オークション形式」
が、この場合は一番良いのですが、一般人向けの「サービス」
として構築しようとする時には、ある程度の枠組みを
用意しなければいけません。

創作というのは基本的に「何でもできる」ものです。
枠組みがまったく無く、すべて自由です。

また、コスト1万円の作品のほうが、コスト100万円の作品よりも
良いものとなる場合も有り得る世界です。

このような混沌としたものに、独自の判断で目盛りを付けて、
ここまではいくら、これをやったらいくら、
と割り切って提示していくことが必要となります。
これが「音楽を仕事にする」ということだと思います。

つまり、「音楽を作る」という作業だけではなく、
その音楽に値段を付けて、店頭に並べるということです。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。