日記

営業と恋愛

僕は自分で会社をやっているため、物やサービスを売るための
いわゆる「営業」をし続けなければいけないのですが、
基本は作曲家という、部屋にこもってひっそりと音を積み上げる
暗い作家型の人間であり、加えて極度の人間恐怖症ですので、
営業の時間は地獄のひとときとなります。

アポイントを事前に取って会社訪問した時でさえ、
その会社に着き、インターホンを押す指先が震えます。
震えすぎてインターホンのボタンが押せないくらいです。

お客様とお話をしている時にも、声が震えてしまったり、
どもってしまうなど、なかなかスムーズにはいかず、
最後は逃げるようにしてその場を立ち去ります。

営業という仕事は向かない人間なのでしょうね。
でもこれからもしつこく続けますが(笑)。

営業をやっていて思うのは、売ろうとすると売れずに、
売ろうとしないと売れる、ということです。

それはまるで男女の恋愛のようです。

男が女に初めて会った瞬間に、

「僕と付き合ってください。」

などと言うでしょうか。
そんなことを「初めまして。」の挨拶よりも先に言ったら、
警戒されて避けられてしまいますよね。
(ごくたまに、そのような切り出し方を好む女子がいますが。)

普通はまず挨拶に始まり、その後何度かデートをし、
一緒に食事をし、笑い合い、感動を共有し合って、
そして、機が熟したら初めて愛の告白、という流れですよね。

信頼関係を積み重ねるために時間が必要なのです。

初めて会った瞬間に突然、

「僕と一夜を共にしてください。」

と言うのは馬鹿です。
(重ねて申し上げますが、こういう切り出し方を好む女性も
たまにいるのは事実です。)

「営業」に置き換えてみた時に、初対面でいきなり、

「この商品を買ってください。」

というのはそれと全く同じことです。
こんな乱暴な「告白」が上手く行くわけはありませんよね。

ただ、世の中には営業がまったく必要のない商品・サービス
というのがありまして、恋愛に置き換えるなら、
ジャニーズ事務所のタレントさんや韓流スターのような
イケメンとの恋といったところでしょうか。
何もしなくてもお客さんのほうから寄ってきます。
(うらやましい。。。)

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。