日記

夢の現実化

芸術とは「夢の現実化」です。
たとえば一人の人間が美しい風景を夢想します。
そして画用紙に向かい絵の具を塗っていきます。
完成したのは、この世のどこにもない美しい風景画。
つまり、その画家の頭の中の風景が、
紙の上に現実化されたのです。
たとえば一人の人間が己の心の中に耳をすまします。
すると心の底から旋律が聴こえてきます。
それを五線紙に書き写しました。
つまり、作曲家が「実際に耳には聞こえない旋律」を、
「誰の耳にも聞こえるように現実化した」ということになります。
そういう意味では犯罪者もまた芸術家です。
たとえば『罪と罰』という小説の主人公ラスコーリニコフ。
数ヶ月間あたためてきた殺人の構想をついに現実化します。
あるひとつの哲学から生まれた殺人。
これは彼にとっての「創作」だったのです。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。