日記

大きな流れの上で揺れる小舟

人間はちょっとでも油断すると、
すぐに自分中心に物事を考えてしまう性質があります。

人の話を聞いている立場の時でさえ、「わたしはわたしは」と
自分のことに話を移そうとする有様です。

地球や国、社会といった大きなスケールで見てみると、
一人の人間には到底太刀打ちできない大きな流れがあります。
僕たち一人一人は手漕ぎの小舟に乗っていて、
地上の大きな流れの上に乗っているようなイメージです。

大きな流れが右に向かっている時に、
一人の人間がどんなに左と意地を張って逆に漕いでみても、
自然に右に流されてしまうでしょう。

つまり、自分一人のわがままや主張など、
あっという間に吹き飛んでしまうということです。

しかし、ある一人の人間が、大きな流れ(国や社会)にとって
有益であることを思いつき、現在はそれとは真逆の方向に流れて
いるような場合、一人の力だけでは無力ですが、
その思いつきを耳した隣の人が想いを同じくし、
同じように逆に漕ぎ出してくれるようなことがあります。

「キミの想いに共感する。ボクもそっちに漕いでいくよ。」

というわけです。

そのようにしてたくさんの人が逆のベクトルに参加することで、
次第に大きな流れ自体が変化してきます。

しかしこれは、小舟に乗った一人の人間のアイディアが、
大きな流れに対して有益である場合のみ生まれる奇跡です。

その個人の単なるわがままでは、誰も賛同してくれず、
同じ方向に舟を向けてくれることなどないからです。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。