日記

好きの中にも苦痛があります

どんなに好きなことの中にも「やりたくないこと」が
入っているものです。

たとえば僕は、音楽を作るのが何よりも好きですが、
ピアノの前に座ってメロディーを思い描いたり、
五線紙にスケッチしたりするのは自然にできるのですが、
そのことによって出来上がるのは、
単なる「音楽の設計図」であり、音楽ではありません。

「音楽の設計図」を「音楽」にするためには、

◆人の耳に聞こえるように音源を作る

もしくは、

◆演奏できるように楽譜を作る

このうちのどちらかをしなければいけません。

そしてこの作業に、時間と技術が必要になります。
また、苦痛も伴います。

できることならばやりたくない作業ですね。
しかし、これをやらなければ単なる夢想で終わってしまい、
音楽にはならないまま消えていってしまうのです。

ある作曲家が、

「音楽はすでに私の頭の中でできている。」

と言いましたが、もっとも重要なのは、その後に待っている
「実作業」であるということにりますね。

実際に手を動かして、楽譜を作ったり、
音を組み立てていかなければいけません。

このように、「好き」の中にも、やりたくないことや苦痛が
含まれているもので、どんなことであっても「100%楽にできる」
ということはありません。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。