「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、
人間は広い視点で物事を見ることをつい忘れがちです。
目の前にあることをしっかり見つめて取り組むことは
もちろん大事なことなのですが、そればかりに集中し過ぎると、
「全体の中での自分」を見失ってしまいます。
物事は常に全体の中で動いていますので、
近視眼的に見るばかりではなく、俯瞰で見ることも必要です。
演奏においては、「客席の目を持て」とも言われます。
ステージの上で楽器を演奏するような時、
緊張や必死さから音符を追うことばかりに神経を使いがちですが
客席にいてステージ上の自分を見ているもう一人の自分を想像し
演奏をするという気持ちを持つことが大切ですね。