日記

家具のような音楽

「音楽を聴く」という行為は、受動的なように見えますが、
案外、能動的な行為です。
自分の好きな音楽を聴いたり、
その時に聴きたい音楽をたくさんの曲の中から選んだりするなど、
そこには「選択」という行為が反映されます。
また、音楽を聴くためにプレーヤーの電源を入れたり、
選曲のためにボタンを押したり、ボリュームを調整したり、
自分から動かなければ音楽を聴くことはできません。
しかしこの世界には、聴くことを意識しなくても
聴こえてくる音楽というものがあります。
鳥の歌声や川のせせらぎ、街のノイズなどがそうですね。
また、カフェなどの店内BGMも、
お客さんが曲目を指定することはできませんので、
「聴こえてくる音楽」に入るでしょう。
室内に置かれた家具が勝手に目に飛び込んでくるように、
これらの音楽は勝手に耳に入り込んできます。
そのため、家具と同じように、
お部屋の壁紙などとの統一感に気を配り、
自然な雰囲気で配置される必要があります。
音楽は目には見えませんが、
心理的作用が強いため、注意が必要なのです。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。