日記

師匠と弟子

昨日は、久し振りの声優レコーディング(アフレコ)で、
新富町にあるスタジオにお邪魔しました。

レコーディングスタジオでは大抵、ミキシングコンソールという
音量などを調節する大型の卓の中央に、大御所のエンジニアさん
が鎮座し、その隣で見習いの若いエンジニア(の卵)さんが、
アシスタントとして作業を肌で学んでいます。

僕はその風景を見て、

「ああ、こうやって音楽制作の技術は受け継がれていくんだな。
 音楽も映画も、その他のどんな仕事も、結局は現場に入って、
 自らも責任の一部を担いながら、肌で学んでいくほうが
 上達が早いんだな。」

といつも思っています。

不条理に怒鳴り散らすスポ根タイプの師匠と冷や汗をかきながら
作業をするお弟子さんの組み合わせもあれば、
穏やかな表情と静かな物言いで淡々と的確な指示を出す師匠と
一歩でも師匠の域に近付こうと全身で仕事をしている感じの
お弟子さんの組み合わせもあって、後者のようなタッグに
出逢うと嬉しくなります。(昨日がそうでした。)

「優しい」というのは「甘い」というのとは違いますね。
技術を未来につなげたいという想いで、弟子の将来を考えながら
教育している師匠と、言葉ではなく、実際に仕事をする師匠の
立ち振る舞いをひとつも見逃さないようにするぞという熱意で
アシスタントする弟子はとても良い関係だと思います。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。