「幸せの種は、自分の中にすでにある。」
というのは僕の好きな言葉のひとつです。
幸せの青い鳥を探しに行ったらどこにも見つからず、
家に帰って部屋の鳥かごを見てみたら青い鳥が入っていた
というチルチルとミチルの物語も同じことを言っています。
世の中のことはすべて自分の思い通りにはいきません。
むしろ、こうなったらいいなと思っていると
それとは逆のことが起きて絶望しますし、
こうならなければいいなと思った途端に
それが起こってしまいます。
自分だけが神様に悪くされているように感じるかもしれませんが
すべての人に同じようなことが起きています。
それでは、幸せな人とそうでない人がいるのはなぜでしょうか。
それは、世の中のこと、自分の身に起こったこと、
それにどう対処したか、その事実をしっかりと受け入れて、
時には感謝し、それを「幸せだ」と思えるか思えないかの
違いだけです。
つまり、幸せかそうでないかというのは、
自分の心が決めることなのです。
とは言うものの、これは簡単なことではありません。
「自分は幸せだ。」
と念仏のように唱えてみても、心の底から、身体中で、
そう実感できなければ、むしろ「不幸せだ。」という
影の声の力を強めてしまう結果になります。
心の底から思い込むというのは実に難しいものです。
結局、自分で自分のことをうまくだますことができた人が
一番幸せになれるのかもしれません。