心が先か、行いが先か。
このようなことをいつも考えます。
以前は、心が先だと思っていました。
良い心を持っていれば自然と良い行いができますし、
自信を持つことで思い切って行動することもできます。
「心が行動を生み出す」
というのはもちろんそうなのですが、
そもそも、良い心、強い心を持っていなければいけません。
しかし、人間は心がいじけたり、弱くなったりするものです。
そこでまずは、自分の理想とする心を持つことに憧れるのですが
それは、行動することによって作られると最近気付きました。
たとえば、
「優しい心を持ちたい」
と思ったとします。
それを願ったり念じたりしているだけでは、
いつまでたっても優しい心を手に入れることはできません。
人に優しいこと、具体的な小さなことをまずはやってみます。
困っている人の手助けをしたり、優しい言葉をかけてあげたり、
ほんの些細なことで構いませんのでやってみます。
その時に、
「今忙しいし、本当はやりたくないのにな。」
という感情が生まれたとしても気にせずやりましょう。
人間はみんな自分のことで手一杯なのですから、
そのように思うのは当然のことです。
「自分だけでも大変なのに、どうしてこの人のために
力を使わなければいけないのだろう。」
と思っても大丈夫です。
それは、行動を経験に変え、心を形作っていく時の、
当然の「抵抗」なのです。
その抵抗を受け止めながら、しっかり小さな行動を積み重ね、
ある日ふと気が付くと、抵抗を感じなくなっているでしょう。
そのような時に、優しい心を少しだけ手につかむことができた
と言えるのかもしれません。