日記

心と顔

映画『エクソシスト』で、悪魔が憑依した少女の形相が
恐ろしく変貌するシーンを観て震え上がったものですが、
あそこまで恐ろしくはありませんが、
悪の心を持った人の顔付きというのは何となく分かるものです。
(この「何となく」という感覚は実はとても重要です。)

「目は口ほどにものを言う」という言葉がありますが、
悪の心が一番表現されやすいのは目ですね。
目を見ればその人がどんな心の持ち主かおおかた分かります。
あとは、口の動かし方と、その口から出てくる言葉の音。
手の動きというのも参考になります。
悪の心を持った人間の手の動きは見ていて不愉快なものです。

また、それらすべてが年月の中で積み重なることによって、
「悪のシワ」となって顔に刻み込まれていきます。
それはたとえその人間が心を入れ替えたとしても、
すぐには治すことができないくらいに強く刻まれていきます。

僕は仕事柄たくさんの人に会いますので、
そういう感覚が自然と敏感になってしまい、
もはや「初めまして。」と挨拶を交わした瞬間に、
「ああ、この人とはもう永遠に会うことはないだろう。」
と残酷な決断が胸をよぎることがあります。
そうすると本当にその人とはもう二度と会うことはありません。

世界中の人みんなと仲良く幸せなお付き合いができれば
それはとても良いことなのかもしれませんが、
この世の中にはどうがんばってみても合わない相手というのが
確かに存在し、そう思われるのは僕も同じことです。

僕にとっては「初めて会った瞬間の印象」というのが大事で、
「ああこの人に逢えて良かった。」と喜びを感じるか、
大きな憂鬱が押し寄せてくるかのどちらかで、それは一瞬です。

心というものは目には見えないとされていますが、
実は一番目に見えやすいものなのかもしれません。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。