日記

心の中の不協和音

あるひとつの現象が心に作用します。
たとえば、朝起きたら雨が降っている。
今日は大切な約束があるのに。
鏡のように静かな湖面に小石を投げて生まれる波紋のように
心の中に不協和音が響き、それが次第に大きくなってきます。
鳴り止まない雨の音や頬にかかった雨粒の冷たさが
心の中の不協和音をさらに濁らせていきます。
そしてやがてそれは心の中だけにとどまらず、
行動にまで広がってきます。
せっかくの大切な約束だったのに、
自分らしさを発揮することができなかった。
その残念な結果がまたひとつの現象となり、
次なる不協和音を奏で始めるという負の連鎖。
この負の連鎖を断ち切るためには、
どこかで不協和音を協和音に変えなければいけません。
そしてそれは意外にも簡単にできることなのです。
「美」を味わいさえすれば良いのです。
美味しい珈琲を飲んで一息入れる。
きれいな花を眺める。
映画館に入る。
本のページをでたらめにめくり、素敵な一文を見つける。
甘いものを食べる。
など、目で、耳で、舌で、「美」を体内に取り入れましょう。
その瞬間、心の中の不協和音が協和へと向かい始めます。
心の中で美しいハーモニーが響けば行動が変わります。
行動が変われば結果が変わります。
自分らしい素敵な人生をおくるために、
地球上に溢れている「美」の力を借りない手はないでしょう。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。