日記

心を手なずける技術

一歩一歩踏みしめるように前に進んでいければ良いのですが、
人は「欲」という名の魔物を心の中に飼っているため、
ちょっとうまくできるとすぐに自信過剰になってしまいます。

心が奢ってしまうと、もう周囲は見えなくなり、
人の意見も聞こえなくなります。
そして、最初にいた場所よりももっと低い位置まで
一気に転げ落ちしてしまいます。

それだけならまだ良いのですが、

「いったんは成功したじゃないか。また一歩一歩なんて
 時間の無駄だ。成功を一気に取り返すぞ。」

などと思ってしまったらもうお終いです。
奈落の底まで落ちてしまうでしょう。

階段は一段一段、もしくは、心と体力に余裕がある時にのみ、
たまに一段飛ばしで上り下りするくらいがちょうど良く、
常に一段飛ばしをしたり、二段飛ばし、三段飛ばしをするなど、
自分の能力の及ばないことを無理にしようとすると、
下まで転げ落ちてしまうのは当然のことですよね。

しかし、こんな簡単なことが分からなくなってしまうのが、
人間という生き物なのです。

また、頭ではちゃんと分かっていながら、ちょっとした油断で、
すぐに分からなくなってしまうこともあります。

物事を成功に導くには一歩一歩の前進しか方法はありませんが、
それを邪魔してくるのは自らの心以外の何物でもありませんので
心を監視し、手なずける技術が必要になります。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。