日記

心構えによって作品の質が変わってしまいます

デジタルカメラやスマートフォンを使えば、
写真を何枚でも撮ることができます。

「上手に撮れなくても後でいくらでも消せるから」

とか

「とりあえずたくさん撮って、良いもの以外は全部消そう」

などと思って写真を撮ることが多いですね。僕もそうです。

むかしは、24枚撮りのフィルムを買ってカメラに入れ、
大切に大切に撮っていました。
何しろ、たった24回しかチャンスがないからです。

1ショットにまるで命をかけるように
シャッターを押していたのです。

どちらが良い写真を撮ることができるかと言えば後者でしょう。

時間を切り取る時の心構えがまるで違うからです。
そういった「心」というものは、素人が見ても分かるくらい明確
に写真に反映されます。

デジタルカメラやスマートフォンで撮った膨大な写真のどれもが、
どこか「記号のような」味気なさしか表現しないのに対し、
古い紙焼きの写真からは、その写真に写っていないドラマまでも
想像させる圧倒的な魅力があります。
それは、写真を撮る時の撮影者の心の状態が写り込むからですね。

上記のようなことは、パソコンで何でもできるようになった現代
においては、すべての分野において共通しています。

技術的に何でもできるようになることが、良いものを生み出す
ことと決してイコールではないということになります。

むしろ、

「技術的に何でもできるようになると良いものはできない」

というおかしなことになってしまうでしょう。

デジタル機器を操作する時、アナログ機器を扱う時のような
緊張感や心構えで臨むと回避できるかもしれません。

今日の音楽

悲しみの空/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。