日記

忘れたはずのことがある日突然

遠い過去の、ごく何気ない出来事や風景が、
ある日突然強烈に思い出されることがあります。

それは長い間、心の引き出しにしまい込まれ、時を越えて、
ある些細なことがきっかけとなって表に出されるのです。

それは、突然閃く記憶の衝撃の時もありますし、
思いがけず、「夢」となって見ることもあるでしょう。

そして、そういったことは忘れがたい印象を心に残し、
しばらくの間、身動きが取れなくなってしまうこともあります。

「忘れる」

というのは、人間のもっとも大きな長所であるのは、
誰もが身をもって知っていることだと思いますが、
実際には、完全に忘れることなどできないのです。

「それ」は、心の奥のほうへ奥のほうへと押しやられますが、
ちょっとしたことですぐに前面に出てくるでしょう。

そして、人間の行動を束縛し、自由を奪ってしまうのです。

嫌なこと、つらいことは忘れたいと思うのは当たり前です。

しかし、忘れよう忘れようと思えば思うほど忘れられないもの
ですし、忘れたと思っても、先に述べたように、ある日突然
姿を現して、われわれの前に立ちはだかります。

忘れるのではなく、

「受け入れて、共に生きる」

という思考を持ったほうが、身のためかもしれません。

今日の音楽

悲しみの空/作曲:山谷 知明

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。