最近読んで、心に響いた言葉に、
「用意した料理に客が手を付けなかった場合、
そのすべてを自分で引き受けなくてはならないのと同様に、
向けた怒りや罵りを、相手が受け入れなかった場合、
そのすべてが自分に跳ね返り、自分の中に留まることになる」
というものがあります。
怒りをぶつけた相手がまったく動じず、平静を保っていた場合、
その怒りは自分自身にそっくりそのまま跳ね返ってきて、
自己嫌悪に苦しむことになります。
怒っている時には攻撃性が高まりますが、それが高まれば高まる
ほど、相手にされず跳ね返ってきた時のダメージも大きくなって
しまうでしょう。
つまり、怒りというものは、相手が受け取ってくれて初めて
効力を成すものであり、相手が受け取ってくれなければ、
ただの「負け犬の遠吠え」になってしまうのです。
また、理不尽な怒りをぶつけられた時には、
その逆が有効でしょう。
理不尽さに反論したくなるでしょうが、そこはぐっとこらえて
冷静に、むしろ笑って見せるくらいがちょうど良いでしょう。
向けられた怒りは、そのまま相手に跳ね返っていきます。
幻想遊泳/作曲:山谷 知明