日記

恋をするには名画座がおすすめ

映画館の中でも、特に「名画座」という呼び名で親しまれている
ものがあります。

池袋にある「新文芸坐」や、新宿の「ギンレイホール」、
杉並の「ラピュタ阿佐ヶ谷」などは有名な名画座ですね。

名画座では、新作映画ではなく旧作映画をテーマに沿って
2本立て、3本立てで上映し、料金も安いのが魅力です。

映画館は多額のお金を払って映画を上映していますが、
新作よりも旧作のほうが価格が格段に安いため、
このような仕組みで上映できるのですね。

旧作映画なんて、レンタルDVDで家で観られるのに、
どうしてお金を払ってわざわざ映画館で、
と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そのような方はもしかしたら映画というものの魅力を
半分しか楽しめていないのかもしれません。

というのは、映画は「作品を観る」ということだけではなく、
「作品を共有する」ことにこそ快感があるからです。

映画館という狭い暗闇の中に、見ず知らずの老若男女が集い、
ひとつの作品を一緒に観ます。
2時間ずっと一緒に、同じ場面で笑い、同じ場面で泣きます。
隣に座った人は今までまったくの他人であったのに、
映画が終わる頃には、不思議で心地良い共有感に満たされ、
まるで古くからの大親友であるかのようになってしまいます。

ましてや名画座で上映される映画に行くということは、
ある共通の「好み・嗜好」を持った人たちが
一堂に集合できるということであり、
僕など、極端な人見知りで人間恐怖症な性格ですが、
思わず隣に座った人に話しかけて友人になり、
たくさんお話をしたいという衝動を感じることさえあります。

実際に、映画館で出逢って恋をし、結婚をしてしまった
という人を何人か知っています。

映画の好みというのはその人の人間性や価値観、美意識に
通じているところがありますので、同じ作品を好きというだけで
少なくともある程度の人間的相性は良いと言っていいでしょう。

恋人は名画座で見つけるのが一番良いということになります。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。