日記

悲しみの器

どんよりした日が続いていて、
梅雨真っ盛りだなあという感じですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

このような日には気分も暗く沈みがちで、
そんな時にはどんな音楽を聴けば良いですかと尋ねられます。

僕は、

「しっとりした曲をどうぞ。」

とお答えするようにしています。

気分がふさいだり、悲しいことがあった時、寂しい時などに、
底抜けに明るい曲を聴いて気持ちを紛らわそうとすることが
ありますが、あれは意外にも逆効果です。

明るい曲を聴いていると、それとは対照的な今の自分との
コントラストがはっきりしてしまい、悲しみや寂しさは
逆に増幅してしまいます。

人は誰でも心の中に「悲しみの器」を持っていて、
その器がいったん悲しみでいっぱいにならなければ
気持ちを切り替えて新しく始めることができません。

中途半端に悲しみが入った状態のままですと、
なかなか脱却できずに苦しむことになります。

悲しい時には、悲しい音楽を聴いて、思い切り泣きましょう。
一気に悲しみの器をいっぱいにして、すっきりしましょう。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。