日記

時間を創る

音楽も映画も「時間の芸術」と言われています。

一瞬で全体を把握することのできる絵画などとは違って、
鑑賞にある程度の時間を要するからです。

もちろんイントロを聴くだけでも、冒頭シーンを観るだけでも
素敵な気分を味わうことができるかもしれません。
そのような楽しみ方があっても良いと思います。

しかし、所要時間をかけ、最初から最後まで通して味わった時に
最高に素敵なものが心の中に広がるように作り手は設計します。

「5分」という時間が、「1秒」が300個集まってできたもので
あるということは、まず1秒間の美しいものを作り、
それを並べて作品を作っていくことになります。

並べる順番によって作品は良くも悪くもなりますので、
横のつながりを考えることはとても重要であり、
この「横のつながりを考える」ということが、
時間の芸術においてはもっとも大切なことです。

単発できれいなものがポっと出ても、前後の有機的なつがなりが
無ければ、たちまち色褪せてしまうでしょう。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。