日記

欠点を紙に書いて貼ろう

自分の短所を紙に書き出し、それらを改善する方法を模索する、
ということを以前書かせていただきました。

自分の短所をリストアップ

これについてたくさんの方からメールをいただき、
短所を具体的に羅列していくまでは分かるのですが、
この「短所リスト」をどうやって活用すれば良いのですか、
というご質問が多くありましたので、
僕がやっている方法を書いてみたいと思います。

人間とは不思議なもので、
頭で知っているだけではまったく役に立ちません。
もしも知識だけでその人の能力が上がるのでしたら、
本屋さんに行って目的の書物さえ読めば、
そこに書かれてあることがすぐできるようになるはずです。
(たとえば、『自転車に乗る方法』という本を読んだだけで、
すぐに自転車に乗れるようになるでしょうか。
ならないですよね。)

つまり、知っていてもそれだけではその人の身にはならない、
ということです。
身につけるためには、具体的に行動をし、失敗をし、
経験を自らの中に蓄積していかなければいけません。
知識を具体的な行動にまで落とし込まなければ、
いつまでたっても何も身につかないままなのです。

そこで、例の「短所リスト」ですが、これも同じで、
短所をリストアップしただけでは、
自分を変えることはできません。
自分を変えるスタート地点には立つことができますが、
実際にはまだ何も変わっていません。

僕はこの「短所リスト」の中から特に改善したい欠点を
三つだけ選択して、紙に書き、目の前の壁に貼っておき、
どんな行動をする時にもそれを読んでから行っています。
欠点の改善をひとつひとつの行動に落とし込みたいためです。
(多くの中から三つだけを選ぶのは、あれもこれもやろうと
すると、結局は何もできないまま終わってしまうからです。)

頭で知っているだけではなく、何回も何回も見て、
視覚を通して、いわば「強制的に」それを認識し、
その時に取ろうとする行動に反映させようということです。

最初は、エクセルに書いてパソコンで見ようとしましたが、
パソコンを立ち上げていないと見ることができないため、
結局は「知っている止まり」になってしまいました。

次に、Evernoteというスマートフォンのアプリの中に書き、
家にいても外にいても常に見るようにしようと思いましたが、
人間の堕落というのは恐ろしいものです。
いつも手元にスマートフォンがあるにも関わらず、
ほんの数回ボタンを押すだけで見ることができるにも関わらず
いつの間にか見ないようになってしまいました。

そこで、最後の手段として、実にアナログですが、
紙に手書きで文字を書いて壁に貼っておく方法にしてみたら、
この方法が良かったのです。
どんな時にも目に入ってきて、
すぐに行動に反映させることができるようになりました。

人間とはここまでしなければ何も変えられないものなのかと
恥ずかしく、呆れてしまうほどですが、見方を変えれば、
自分を変えるために、たった一枚の紙と鉛筆があるだけで良い
ということになります。

そして、偉業を成し遂げた人の本を読んだり、
素晴らしいお仕事をされていらっしゃる方々のお話を聴くと、
意外にも皆さん同じことをやっていたことに気付かされます。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。