世の中には様々な趣味を持っている人がいるもので、
空き缶を集めている人までいます。
ビールなどの飲料缶から缶詰の缶まで、古今東西の珍しい空き缶
をたくさん集めて、部屋の中は空き缶だらけです。
その人はその空き缶で埋め尽くされた部屋の中央に鎮座し、
悦に浸って薄気味悪い笑みなどを浮かべていますが、
それに対して、彼の奥さんは無情に言い放ちます。
「あなたが死んだら、ただのゴミよ」
世の中には言ってはならない言葉というものがありますが、
趣味に関しては特にそうでしょう。
人は誰でも、自分だけの、他人には決して理解されない嗜好を
持っているものです。
このように、同じ物であっても、ある人にとってはただのゴミ、
ある人にとっては貴重な宝物になってしまうから不思議です。
本屋さんで売っている本、インターネット上にアップされている
情報は、万人が見ることができます。
同じ本、同じ情報にアクセスしていながら、ある人にとっては
無価値、ある人にとっては価値があるというのは面白いですね。
海外の捜査官は、一般人が読む新聞から事件解決の糸口をつかむ
と聞いたことがありますが、それもこの一例でしょう。
まず最初に、夢や目標ありき。
そして、それを実現するためのアイディアや考え方、実践的な
手法などはすべて、すでにこの世の中のどこかに存在し、
本やWeb上に記されています。
その情報を見つけることができるか、その情報から価値を得る
ことができるかどうかは、受け手の自主性と感性にかかっている
と言って良いでしょう。
欲しいものはすぐそこにすでにあり、
ただそれに気が付いていないだけなのです。