日記

欲の魔物

僕の好きな言葉に、

「奪い合えば足りないが、分け合えば余る。」

というのがあります。

同じ数量のあるもの、たとえば食べ物などが分かりやすいですが
これを我先にと血眼になって奪い合うと一瞬で不足します。
欲望というのは自分が必要とする以上のものを得ようと
膨張してしまう傾向があり、そこに群がる人間の欲望が
暴走するからですね。

しかし、自分は少しだけ取って、あとは誰かに残してあげたり、
お先にどうぞという気持ちで人に勧めたりする人が多ければ
多いほど、そのものは足りるどころか余剰することもあります。

つまり人間は「欲」によって必要以上のものを取ろうとし、
他人の不足に盲目になってしまう傾向にあります。
そして、力によって奪った後に待っているのは、
自己嫌悪や他人からの軽蔑、取り返しのつかない悲劇など
地獄のような「罰」です。

自分の中にいる欲の魔物にそそのかされて、
自分が必要とする以上のものを得た人は、
結局最後は敗者となってしまうのです。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。